会員インタビュー【ボイスコンディショナー・音楽療法士:酒井ゆきさん】

現在、ビジョンリアライズ協会には、素敵な各分野専門の会員が集まっております。

その方々のお仕事は勿論ですが、皆さんの想いや人柄が素晴らしく、
このブログを通して感じて頂けたらと、会員の皆様のお話をインタビュー形式でお伝えします。

6人目は、ボイスコンディショナー・音楽療法士の酒井ゆきさんです。

酒井ゆきさん:自己紹介

インタビュー:酒井)酒井ゆきさん
インタビュアー:VR)ビジョンリアライズ協会

VR)本日はお忙しい中、ありがとうございます。
では、簡単に自己紹介をお願いします。

酒井)音楽療法士をしております、酒井ゆきです。
21年前に活動を始めて、最初は資格を持たずに、のちに臨床経験と理論の学びによって学会の認定資格をいただいて活動しています。

VR)音楽療法士になったのは、何か音楽に携わっていた経験からですか?

酒井)私自身のルーツとしては、声楽演奏の技術をずっと磨いてきたというバックグランドがありまして。
あるとき、病気や障害のためにコンサートに行かれない人やその関係者を訪問して演奏をする活動を始めたら、彼らから思いもかけない反応があったんです。
本当に言葉を介さないで、コミュニケーションが出来る、感情を表すことが出来る、発散したり、怒ったり、色々な事が音楽だけで出来るんだ!というすごく衝撃的な体験でした。
その後、特別養護老人ホームへ伺う仕事のご紹介を頂いたのが、今につながるきっかけです。

音楽療法は、世界大戦によって身体的および感情的なトラウマに苦しんでいた帰還兵に、薬によらない治療として用いられた欧米の活動から発展したものです。
日本でも1960年代から障害児、精神科領域、老年医学の研究者がこつこつと活動してきました。
それからメディアでも取り上げられ始めて、関心が高まってきました。
臨床心理士と同じように守秘義務を守って臨床にあたっています。
海外留学で取得した資格で国内外で活動している方も増えています。

音楽療法の目指すところ

VR)音楽療法をやることにより、心のケアをするということですか?

酒井)そうですね。
どんな方が対象になるかによって、目指すことも違ってくるんですね。
リハビリの促進、介護の予防、身体的な発達支援を目指す場合もあります。
脈拍が安定するとか、睡眠がしっかりとれるようになるといった身体・生理的効果も期待出来ます。
最後のターミナルケアとして、ホスピスで行うような形態もあります。

WHO(世界保健機構)の健康定義の中に「霊性(スピリチュアリティ)」とありまして、音楽療法はそれに対してのアプローチが可能であると言われています。
音楽療法士と相手の方との関係性の中で起こることなんですね。

私自身も関係性を大切にしています。
音楽は手段の一つなので、展開はセラピストによって様々です。

VR)関係性は酒井さんの温かい雰囲気で築きやすそうですね。

酒井)そうであったら嬉しいです。
良い事を引きだすばかりが目的ではなく、介護や看護されている側は、自分の本心を我慢しがちなので、怒りとか拒否とか内側にためているネガティブな感情を吐き出すことを目的とする事もあるのです。
いわば、怒りをぶつける相手役になる。

でも、それによって、相手は発散できてスッキリするんですね。
よくカタルシスと言いますが、悲しい時に涙を流すとスッキリするじゃないですか。
それと同じように、感情としてあるものを出すことで解消されるということを大切にしています。

VR)ただ単に、前向きにさせるためだけではないのですね。
その方の感情に気づくのは大変だったりしますか?

酒井)そうですね、喜怒哀楽の感情全てが大切です。
相手の感情に気づくためにも、関係性を結ぶことが大切になります。
答えを持っているのは相手の方なので、全部をうかがい知ることは出来ませんから、聴いていくとか、想像しながら寄り添っていくという中で、その時起こることを扱っていく感じですね。
隠したい事を無理やり引き出すわけではないので、その人がしてもいいと思う事をやっていく…
悲しみを明かしたい思ったら話して下さるし、誰にも言えない位ならば、ただそのままの状態でいることを支援する。
1回のセッションで解決していくという事だけでは無いですね。
例えば、グリーフという亡くなったことに対して、ずっと自分の中に長く、人によっては長く悲しみを抱えている人のセッションには、寄り添うという感じですね。

『たまふるⓇ』で自分の内側の感覚と向き合う

VR)ご自身も音楽によって、変わったことなどのご経験はございますか?

酒井)実は音楽を学ぶことに苦しみ、もがき、葛藤し続けてきた経験があります。
でも、その一方で、音楽に没頭していることで、感情を自分で消化しようとか、なだめようとか、自ずからやってきたことがありますね。

後になって私が苦しみながら求め続けてきた自分にとっての音楽が「ひだまり」や「団欒」だったと発見して、揺るぎない自分の道がわかりました。

私が苦労なく演奏できていたのなら、一途に音楽演奏だけをでやっていたかもしれないですが、葛藤のプロセスを体験したというのが大きいと思います。

VR)経験と言うのは大きいですね。
いま、色んなクライアント様がいらっしゃると思いますが、基本的に音楽療法を体験するためのステップはどのような流れですか?

酒井)今、これまで実践してきている音楽療法セッションの他に、声をつかった心とからだの解放ワーク
“たまふるⓇ” というレッスンを展開しています。
療法士の視点を持ちながら、より自由で参加者がアクティブになるスタイルを始めました。

多くの場合は、知り合った方が私と話したり交流する中で、何かしらピンとくるものがあると体験にいらっしゃいます。
ご自身で体験されて、違いを実感して興味を持った方が、次のステップに進まれるという感じですね。

VR)体験の際には、どのような事をするのですか?

酒井)声を出すことと身体を動かすことを同時にするのが特徴的です。
“声を出す”と言うのは、今皆さんが思い浮かべていることとは、全く違う事をやります。

身体を動かすというのも、何かポーズをするとか、身体を柔らかくするとか、そういう事では無く、日頃いかにテクノロジーの発達した社会で身体を使っていないか、使っていないのに力んでいるか、といったことが体感できることをします。

ちょっとした動きをすることで、とても楽になるとか、力んでいたことがわかったり、人によっては、お風呂上りや温泉に行ったみたいに気持ち良いと言われたり、身体の循環が良くなる、眠いという方もいらっしゃいます。
そんな体験していただきます。

VR)そのような感覚的な事は、人によっても違うと思いますが、その点を酒井さんはどのようにお伝えしたり、感じてほしいと思われますか?

酒井)このワークでお伝えしたいのは、自分の内側の感覚を大切にしてほしいということです。

なぜなら内側のことは自分しか知ることができないし、自分にとってとても大切なことだからです。
言葉も感じ方も一律である必要はないと思います。
その上で、どう感じているかを言葉に、声にしていただくことも大切にしています。
私がジャッジすることではなく、自分で自分を知り、OKかそうでないかを把握してほしいのです。

参加した方がおっしゃるのは
「なるほど。これは言葉で聞いていたのと実際とではまるで体感が違った。やってみないと分からない。」
と、よく言われるのですね。
どれだけ言葉をつくしても、感じるワークは言葉では伝えきれないのだと思います。

なので、何だ?と思った方はまず体験してください、とお伝えしています。
お伝えする感じ方や、やり方をそっくりそのままできることが大事なのではなく、「感じる」という時間に没頭していただく。
そのやり方がフィットするかしないかも、ご自身がやってみたいかどうかにも関わってきます。

VR) 感じても、表現や言葉にするって難しいなと思うのですが。。。

酒井)そうですね。
ちゃんとした言葉にしなきゃ、って思いがちなのですが、それもいらないですね。
先程、どれだけ力が入っているかと言う身体の話をしたのですが、それとリンクするのが、自分のからだが出しているサインをどれだけ無視しているか、ということです。

それは、外にいっぱい刺激があって、整えなければいけないことに追われていること、達成しようとしていること、数値とか形とか見た目とか、外側の事に神経を遣っているために、内側のサインには気がつく感度が鈍っているんですね。

つまり、外側に向かっているアンテナを一旦止めて、内側のサインに向けるアンテナにしようという感じです。
これがやりたかったの!と言う方にはフィットするでしょう。

入会のきっかけ

VR)そこに寄り添う心があるからこそ、より相手のニーズが見えているのでしょうね。

酒井)そうですね。
声を使うとか、緩めるとかお話ししますけれど、やりたい事の入口に過ぎなくて。
それによって、提供したい、実現したい事は、その人其々の躍動する未来。
自分が自然体でスムーズに生きられる、やりたい事を創造している状態をサポートしたいですね。

多くは、お金、健康、人間関係に悩みが集約されると言われますが、その人間関係に、身体や心が大きく関わっている。
仕事や家庭にも当てはまるので、それが最終的に変わるということを、今まで参加してくださった方々で実証できているという感じです。

VR)とても素敵な活動ですよね。私も体験させていただいたので、この協会を通して、お伝えしていきたいと思っております。
今回、この協会にご入会頂いたきっかけや想いを教えて頂けますか?

酒井)共通の知り合いに、ご紹介を頂いたのがきっかけですが、協会に入ることで、自分のオリジナルワークやメソッドを、法人に提案するなどの道筋が見えたことですね。
それから、色んな人との共同プロジェクトが組めるという発展性が感じられたので、入会しました。

VR) 私達協会も、一緒にその想いを伝えて行けたらと思っています。
ちなみに、酒井さんがターゲットとする人、モノ、場所等ございますか?

酒井)そうですね、凄く我儘に言えば、“全員!” と言っちゃいますけど(笑)

それはさておき、ミドルエイジ、30代後半から、40代、50代に向けて…。
人生100年、120年時代と言われていますが、社会人になって、家庭を持ってある程度一段落した、先が見えてきたといった時に、“自分っていったい何だったんだろう?”みたいなエアポケットに陥ったり、やりたかったことをできずにいる焦燥感に駆られたり迷路を感じる方に。
本来の自分が隠れているのに忘れてしまっている、その本来の自分に戻るお手伝いをしたいなと。

新しく生きる、自分探しと言いますが、探しに行く自分はどこにも居なくって、実は自分の中にちゃんといるだけなのに、凄く探しに行く、みたいな。(笑)
なので、自分に帰るだけなんだというお手伝いをしたいなと。
そういう時期に差し掛かっている人達に出会いたいな、と思いますね。
自分で、自分をちゃんと探したいとか、何かやりたいとか、起業、副業もそうですが、自分の中で蠢(うごめ)いている、何かしたいけれど、まだウズウズしている人ですね。

”あなたは 『たましい』を震わせて生きていますか?”

VR)酒井さんの想いが「たまふるⓇ」の商標登録の言葉に込められているのですね。

酒井)はい。
“たましいを震わせて生きよう” です。

VR)酒井さんのたましいが震える瞬間はどんな時ですか?

酒井)ずっと震えています!(笑)
今、この瞬間、生きていられるとか、自分のやりたい事が分かっているとか、やれるやれないはともかく行動しているとか、周りにいてくれる人とか、全ての事がとても満たされているというか、そう思うと、うわ~うれしいなぁみたいな。

VR)そう思う気持ちを継続させたりするのは難しいと思うのですが、そのモチベーションを保つようなポイントはありますか?

酒井)“モチベーションってね、減るもんじゃないんだよ”
って、以前、何かで聞いたんですよね。
目減りしたり、落ち込んで減っちゃうようなものは、そもそもモチベーションじゃないということだったと思います。
つまり、メラメラしているとか、こんこんと湧いているとか、そういうことかなぁ、と思いましたね。

ちょっと答えの焦点がずれるかも知れませんが、出来事の意味づけ次第で感情は変わるんですよね。
もし、モチベーションが維持できないと感じた時に、そう思う出来事はなんだったのか、その何に反応する自分なのか、といったことを理解していくと、自分が本当はどうしたいのかがわかるようになります。

良いも悪いもなく「本当は」どうしたいのか、という本音を自分で理解できれば、結局モチベーションというのは、見失っていただけで、ずっとそこに「あった」と発見できるのだと思うのです。

ずっと上り調子で満たされているから幸せなのでは無くて、人生って色んな山坂があって、出会いも分かれも、生き死にも、その全部がトータルで生きている喜び。

そして自分が今、どんな状態なんだろうというセンサーに気づけることが大事かなと私は思っています。
だから、自分を感じるっていう事を大事にしませんか?っていう提案をしているんですね。

別に内側を向くことで、外側に向くことを止めるのではなくて、放っておいても、みんな外側に向くじゃないですか。

それに、人の事は凄く褒めるけれど、自分の事は褒めないですよね。
それって、内側には優しくないんですよね。
凄ーく、誰より厳しい。
自分だって頑張っているのに。
そのセンサーがすごく鈍っているから、内側のセンサーの方を意識してやろうって思うんです。

VR)人はどうしても外に向けて発信したり、どう見られているかを気にする方もいますよね。でも、そうでは無くて、まずは自分自身に向かうってことですね。

酒井)本当に自分で自分の事を、“自分のままはこれだ!”っていう、腑に落ちる瞬間が分かると、もちろん人の目は気にすることも必要ですが、おどおど、びくびくするような気にする必要が無くなりますね。

人の目が怖い、人が怖いと思っている人が、そうでは無くなるのは、とても楽だと思うんです。

3年後の自分、そして皆様へのメッセージ

VR)自分に向き合う事で、人生も楽に進められるのですね。
これからの人生を楽しくという事ですが、酒井さんの3年後はどのようになっていると思いますか?

酒井)3年後は、私のワークを、一緒に参加して変容した人が、周りの人まで幸せにするような世界があちこちにポワッ、ポワッと始まっている…。

VR)それに向けて具体的に活動していることはありますか?

酒井)凄く地道な話ですけど、ご縁のある方にやってみて頂いて、伝え続けている。
具体的に言いますと、長野でママさん達のコミュニティーにワークショップをまずは1回やるところです。
これが、継続していくものになるか、どうかはわからないですが、そんな種まきをご縁があるところでしていく感じです。

VR)私も体験させていただいたので、その感覚を皆さんにお伝えしたいと思います。
お話を聞いていて、現代の日本人にとても必要な部分、忘れ去っている部分でもあるのかなと感じました。
最後に、皆さんへのメッセージを頂けますか?

酒井)そうですね…
まずは、自分の事を最大限応援しましょう、っていう感じかしら。
誰よりも最強の味方で、自分の応援団になりましょう。

VR)自分自身を励ますという感じですか?

酒井)励ますって、結構厳しいじゃないですか…
“頑張んな!” みたいな感じで。

そういう感じでは無くて、
“よくやっているね!”、“出来てる!出来てる!”
みたいな…。

味方。
そしてどんな自分も丸ごと受け止める。

大体、自分に厳しいじゃないですか。
これもやらなかった、あれもやらなかった、出来てない、というダメ出し。
自分を罰することを無意識に沢山やっている人が多いと思うので。
私もそうだったし、そればっかりやっていた時もあるので、自分に手厳しくなるのをストップさせるために、人を褒めるみたいに自分を褒める。

“私、ダメなんだ…” という人が居たら、
“そんなことないよ” と言うと思うのですが、でも自分には言わない。
そんな時には、まずそれを言う。
“そんなことないよ、私!”って。

VR)自分を大切に、ってことですね。

酒井)そうですね。
大体の人は褒められて伸びるタイプだと思うんですよ。
どうしても、外側の今の生活って、ジャッジする、ジャッジされる、デジタルな感じだと思うので、そうじゃなく居る。

家族だと、そういういの度外視したところに居てくれるじゃないですか。
その一番身近な家族が、自分自身という感じだと思うんですね。

誰かに認められたいという無意識の思いで、頑張るというのは凄く多いと思うので、最終的に、それをずっと掘り下げていくと、自分が自分を認めていないという事が多くて。

だから、自分さえ認めれば、最強なんですよね。
そうすると、誰の事もジャッジしなくなるし、ジャッジされてもへっちゃらだし。

VR)これから、そんなことを実践していって欲しいですね。
色々お話を伺いましたが、私もこれから自分を認めながら過ごしてみたいと思います!

酒井)自分にやさしい仲間になってください。(笑)

VR)今日は素敵なお話をありがとうございました。

酒井)こちらこそ、ありがとうございました。

【酒井ゆき】プロフィール・HP等

 

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